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ドルコスト平均法とは、「毎月一定の金額を購入していけば、価格の安いときに多くの口(株)数を購入することができ、価格が高いときには少ししか購入することができず、全体で見れば平均購入単価を低く抑えることができる」という方法である。この方法はFPなどのテキストに必ず出てくる有名な方法である。このドルコスト平均法は、“弱者の戦略”といい換えることができる。
図24 3つの市場パターン
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市場について3つのパターンを考えてみよう。図24の左端の図は価格が上昇し続けているパターンである。真ん中の図は価格が下落し続けているパターン、右端の図は価格が変動しているパターンである。もし仮に、市場を完全に予測できるとすれば、投資家はそれぞれ、A、BそしてCの時点でこの資産を購入するはずである。そのようなタイミングで投資できたのであれば、ドルコスト平均法を用いてもその運用成果をこえることはできない。しかし、そのようなタイミングを事前に予測することができないのであればドルコスト平均法は意味を持つ。これは分散投資の場合と同じ考え方である。市場を完全に予測できないのであれば、分散投資やドルコスト平均法は有効な方法である。
次にドルコスト平均法がどのように機能しているのか具体的な数値を基に考えてみよう。表14は、ファンドを4ヶ月間、(1)同じ口数(10,000口)だけ毎月購入する場合(定数購入方式)と(2)同じ金額(10,000円)だけ毎月購入する場合(ドルコスト平均法)を比較したものである。
表14 2つの方法の比較
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この例では基準価額が単調に増加しているので、ドルコスト平均法を用いた場合の購入口数は定数購入方式の場合のそれを下回っている。そして、1口当たりの購入金額もドルコスト平均法のほうが定数購入方式より下回っていることになる。これがドルコスト平均法の特長である。
この特長についてもう少し詳しく見てみることとする。表15はそれぞれの方法で月ごとに購入した口数と購入口数合計額に占めるウェイトを表したものである。定数購入方式では毎月同じ口数だけ購入したので、各月のウェイトは25\%となり一定である。一方、ドルコスト平均法の購入口数は、
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で表されるので、その月の基準価額の逆数に比例している。その結果、ドルコスト平均法では基準価額の高い月は少数の口数しか購入できないことになる。そして、このウェイトを用いて基準価額を加重平均することにより平均購入単価を求めることができる。この例の場合、定数購入方式では13,000円、ドルコスト平均法では12,608円となる。
表15 平均購入単価の違い
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平均購入単価の計算について視覚的に示したものが、図26である。ドルコスト平均法では、基準価額とウェイトが反比例していることがわかる。詳しい説明は省略するが、基準価額が変動している限りドルコスト平均法の加重平均が、定数購入方式の加重平均を上回ることがない。したがって、図24の、「価格が下落している」パターンにおいても、また、「価格が変動している」パターンにおいても、ドルコスト平均法を採用したほうが投資効率は向上するのである。
図25 定数購入方式
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図26 ドルコスト平均法
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